FX初心者は何から練習する?日足の一つの確認から始める理由

講師と白い子犬が低い段差を一歩ずつ進む。最初はひとつだけ、FXの練習は小さな一歩から、という見出し。 学び方・検証

FXの練習で、最初から複数のチャートを見ようとして、何を確認すればよいか分からなくなっていませんか。わたしが初心者へ教えるときは、まず日足だけを見て、一つの目印を見つける練習から始めます。そこから予想、デモトレードへと、取り組む内容を少しずつ加えていきます。

こんにちは、榊󠄀原です。今回は、わたしが初心者にあえて全部を教えない理由と、判断する力を身につけるための練習の順番をお話しします。

わたしのルールでも、最初から全部は教えない

わたしが使い、お伝えしているのは、複数の時間軸を組み合わせて判断する「マルチタイムフレーム分析」です。異なる時間の長さでチャートを見て、判断していく方法なんですね。

最終的には、その判断を自分でできるようになっていただきます。ただ、初めから複数の時間軸を一気に見てもらうことはしていません。特に経験の少ない方には、日足だけを見るところから始めていただいています。

チャートに慣れていない段階では、画面を見て確認すること自体が、まだ新しい作業です。そのうえで、一度に複数の時間軸を見ようとすると、慣れないことをいくつも重ねることになります。

そうすると、少しつまずいたところでやめてしまい、なかなか続かなくなりがちです。続けて身につけていただくために、まずは判断しやすいところへ絞っているんです。

5km走る前に、100m歩くところから

小さく始める意味は、運動をイメージすると分かりやすいと思います。

例えば「明日から5km走ろう」と決めたとします。最初の1日、2日は走れても、その後はなかなか続かないことがありますよね。それなら、まず「今日は100mだけ歩こう」というところから始めてみる。

それが続いたら、今度は300m歩いてみる。慣れたら少し走ってみる。できることを確かめながら、少しずつ増やしていくわけです。

わたしは、この小さいところから始める考え方を、投資の練習にも取り入れています。今の自分にできるところまで行動を分けて、同じことを繰り返す。いきなり完成形を全部やろうとするより、まず続けられる練習をつくることを大切にしています。

日足で、同じ目印を見つける練習をする

具体的には、日足のチャートで、ボリンジャーバンドをローソク足がブレイクしたところだけを見つけてもらいます。チャート上の帯をローソク足が抜けたところを探す、という練習です。

最初の確認事項は、その目印があるか、ないか。それ以外のところまで一度に判断しようとせず、まず見る場所を絞ります。

もちろん、その形が毎日出るわけではありません。見つかる日も、見つからない日もあります。それでも、毎朝同じところを確認することを続けてもらいます。

目印がなければ、その日は確認だけで終える。何かが出た日だけチャートを開くのではなく、出ていない日も含めて確認する。その繰り返しが、チャートに慣れることと、見る習慣をつくることにつながります。

ここでは、目印を見つける練習の一例としてお伝えしています。この条件だけで実際の売買判断が完結するという意味ではありません。

見つける、予想する、デモで試す

目印を見つけることに慣れてきたら、次はその後の値動きの方向を予想する練習を加えます。

まず見つける。次に、見つけたところをもとに予想してみる。そして、それにも慣れたら、デモトレードを使ってエントリーする練習へ進みます。

このように、チャートを見て、判断し、実際に操作するという流れを、一つずつ身につけてもらいます。前の練習に慣れてから次を加えるので、何を練習しているのかを、その都度はっきりさせられるんですね。

エントリーした後は、結果がどうなったかも確認します。入るところだけ見て終わるのではなく、その判断の後に何が起きたかまで見ていくところを、一連の練習として繰り返します。

日足で目印を見つける、方向を予想する、デモで試すという三つの練習を、慣れたら次へ進む順番で示す図。

勝ったかどうかより、どこを見て判断したか

デモでエントリーするようになると、勝った、負けたという結果が出てきます。ただ、この練習で大切にしてほしいのは、一回の勝敗だけで判断の正しさを決めないことです。

見てほしい条件を確認し、その判断をもとにエントリーできたか。まず、そこを確かめていただきます。負けたという結果だけで、自分は間違えたと決める必要はありません。

わたしの方でも、予想してもらうごとに、その判断が合っているかを確認しています。指定した条件と違うところを見ていたら指摘し、合っていれば、そのまま続けてもらいます。

結果がよかったかどうかと、教わった条件で判断できたかどうか。この二つを確かめながら、少しずつ修正をしていくんですね。今回は判断を身につけるためのデモ練習の話なので、実際のお金の損失を気にしなくてよい、という意味ではありません。

条件を見たか、判断を確認、違いを修正という添削の流れ。結果と一緒に判断の中身を確かめることを示す。

できた練習に、次のできることを加える

日足だけでの練習を重ね、その判断に慣れてから、複数の時間軸を見る段階へ進みます。最初からすべてを教えるのではなく、一つを確認できたら実践し、それができるようになったら、また次の内容を加えていきます。

同じ判断を繰り返しながら、必要なところを修正して、自分でできることを増やしていく。わたしが大切にしている練習の順番です。

自分のルールへの理解と納得を深める練習については、過去検証で手法を確かめる話でもお伝えしています。また、続けるための環境という点では、仲間と学ぶことが支えになる理由も参考にしていただければと思います。

もし今、FXの練習がなかなか続かないなら、今日やることを一つに絞ってみてください。「これくらいならできる」というところまで小さくし、まずはそこを繰り返す。慣れたら、次の練習を加えていきましょう。

コメント