FXのチャートが気になって何度も見てしまう原因と、見ない環境の作り方

講師がノートパソコンを閉じ、白い子犬と部屋を出ようとしている。見ない環境をつくるという見出し メンタル・習慣化

仕事中も、誰かと会っているときも、FXのチャートが気になって何度も開いてしまう。特に含み損が出ていると、確認せずにはいられない。

昔のわたしも、まさにそうでした。

この状態を変えるために、わたしが大切にしているのは、エントリー・利確・損切りのルールを明確にし、注文と同時に出口まで設定することです。そして、そのルールに納得して、同じ行動を繰り返せるまで練習すること。

チャートを見続けなくても、決めた行動を実行できる環境を作っていきます。

仕事中もデート中も、チャートを見ていたわたし

なかなか利益が出なかった頃、わたしはエントリーした後の値動きが気になって、何度もチャートを見ていました。

仕事中も、友達と会っているときも、彼女と会っているときでさえもです。

特に、自分が動いてほしい方向と反対へ動いているときほど、余計に気になるんですね。

見ても、価格が自分の思う方向へ動いてくれるわけではありません。それでも開いてしまう。そして、マイナスが大きくなっているのを見ては、「ここから上がってくれ」と祈る。

わたしは、これを「お祈りトレード」と呼んでいます。

確認しても何か行動できるわけではなく、オロオロして思考停止になる。結局負けてしまったり、メンタルが弱ってしまったりすることもありました。

仕事中に見るのも、人と会っているときに見るのもよくない。相手にも失礼です。それでもやってしまっていたのが、昔の自分でした。

チャートを見る、含み損が気になる、戻ってほしいと祈る、また確認する、という循環図

振り返ると、明確な売買ルールがなかった

なぜ、何度見てもどうしようもないのに見ていたのか。

今振り返ると、自分の中に明確なルールがなかったことが大きかったと考えています。

  • どういう形になったらエントリーするのか。
  • どうなったら損切りするのか。
  • どこで利益を確定するのか。

ここが曖昧なままだと、値動きを見ても、その後に自分が何をすればよいのか決まっていません。だから、戻ってくれることを祈る取引になってしまっていたんですね。

まずは、エントリーの条件だけでなく、利確と損切りまで含めたルールを明確にすることが必要です。

エントリーした時点では、まだ取引は終わっていません。その後、利益が出たときにどうするのか、反対に損失が出たときにどうするのか。そこまで決まっていて、初めて一連の行動が決まります。

昔のわたしは、価格が動いた後にどうすればよいか分からないまま、画面を開いていました。だから今は、入るところと出るところを、セットで考えてほしいと伝えています。

わたしが、エントリーと同時に利確・損切りを設定してもらう理由

わたしのスクールでは、エントリーするときに利益確定と損切りも一緒に設定するように教えています。

出口を先に設定して決済を機械的にすれば、その後ずっとチャートを見ながら決済の判断をし続けなくてもよい状態を作れます。

画面を何度も見ていると、決めたルールを破りやすくなることがあります。

例えば、少し利益が出たところで確定してしまう。損切りの価格が近づくと設定を動かしてしまう。さらに、損切り設定そのものをなくしてしまう。

少し利益が出ると、「ここから利益が減ってしまうのは嫌だ」という気持ちが出てきます。すると、決めた利確の条件を待てずに、その場で利益を確定したくなるんですね。

反対に、損失が出ているときは「ここから戻ってくるのではないか」と考えてしまう。損失を受け入れたくなくて、損切りの設定を動かしたり、なくしたりしてしまうわけです。

利益が出た場面でも、損失が出た場面でも、そのときの気持ちで行動を変えてしまう。これでは、最初に決めたルールどおりの取引になりません。

せっかく利確と損切りを決めていても、途中で変えてしまえば、利益は小さく、損失は大きくなる取引を繰り返すことにつながります。

だからこそ、注文と同時に出口まで設定し、チャートを見ない環境を作ることを大切にしています。

設定しても最初は見てしまう。だから練習が必要

ただ、利確と損切りを設定したら、その日から気にならなくなるかというと、そう簡単にはいきません。

初めは、やっぱり見てしまうんです。

だから、わたしはトレーニングが必要だと伝えています。決めたルールに従い、同じ行動を繰り返す。その積み重ねで、身につけていくものです。

説明を聞いて分かることと、実際に値動きを見たときにも同じように行動できることには、違いがあります。利確と損切りを設定できても、その後に自分で変更してしまえば、決めた行動を最後まで続けたことにはなりません。

注文時に設定するところから、その設定に従って決済するところまでを、一続きの行動として練習していく必要があるんです。

よく話すのが、歯磨きの例です。歯を磨くたびに、どこから磨くかを一から考え直すことは、あまりありませんよね。

トレードでも、自分で決めた行動を、毎回考え込まなくても繰り返せるくらいまで定着させる。そのために、反復する期間が必要になります。

一人ではなかなか徹底しにくい部分もあるので、わたしも付き添いながら、画面を見なくても同じ行動を繰り返せる状態を作る練習を支えています。

ルールを明確にする、注文時に利確と損切りを設定する、同じ行動を繰り返す、という3段階

今のルールに、納得して取り組めているか

チャートを何度も見てしまうなら、今の自分のルールを振り返ってみてください。

まだルールが明確になっていない方は、エントリー・利確・損切りの基準を整理するところからです。

ルールを持っている方は、そのルールに納得して使えているか。そして、同じ行動を繰り返せるまで身についているかを確認してみてください。

ルールがない状態なら、まず判断の基準を決める。ルールはあるけれど納得できていないなら、その内容を見直す。納得していても実行がぶれるなら、同じ行動を繰り返す練習を重ねる。

今、自分がどの段階にいるのかによって、見直すところも変わってきます。

わたしは、ルールがあっても画面が気になる状態が続くときは、納得や定着が十分でないこともあると考えています。

エントリーと同時に出口を設定すること。自分のルールに納得すること。同じ行動を繰り返す練習をすること。

この三つをつなげて、チャートを見続けなくて済む環境を作っていきましょう。

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