FXのトレードを振り返るとき、利益や損失と一緒に確かめてほしいのが「自分がルール通りに判断できていたか」です。勝った取引でもルールから外れていることはありますし、ルール通りに判断しても負けることはあります。
わたしのスクールでは、勝っても負けても取引を振り返ってもらい、わたし自身も添削とフィードバックをしています。今回は、そこで確認している四つの項目と、わたしがルールを確かめるために用意していた環境についてお話しします。
勝った取引でも、わたしが添削する理由
学んだルールを理解していても、実際のチャートで同じように判断できるとは限りません。本人はルール通りに入ったつもりでも、振り返ってみると、違うところでエントリーしている。特に練習を始めたばかりの方には、こういうことがあります。
そこで利益が出ていたとしても、わたしは判断を確認し、ルールと違うところがあれば修正をお伝えしています。
今回勝てたことだけを見て終えると、その判断のずれを残したまま、次の取引へ進むことになるからです。ルールから外れた入り方を繰り返せば、その後のトレードにも影響します。
利益が出たという結果は確認します。そのうえで、何を見て、どんな条件で入ったのかも確かめる。この二つを分けて見ていくことを大切にしています。
トレードの振り返りで確認する四つのこと
わたしが確認しているのは、入る条件だけではありません。エントリーのタイミングや、損切り・利確の位置も含めて振り返ります。デモトレードで練習する段階から、この確認を繰り返していただいています。
1. 学んだルールの条件に合っていたか
まずは、その場面が自分の学んだルールに合っていたか。入れそうに見えたという印象だけでなく、決めていた条件で判断できたかを確かめます。
後から見ると条件が違っていた、ということもあります。自分では理解しているつもりでも、実際には何を見ていたのかを見直すことが大事なんですね。
2. エントリーが早すぎたり、遅すぎたりしなかったか
条件の見方に加えて、入ったタイミングも確認します。ルールで決めたところより早く入っていないか、逆に遅くなっていないか。利益が出た取引でも、この確認は同じです。
同じような形を見ていたとしても、実際にどの時点でエントリーしたかまで見なければ、自分の判断を十分に振り返れません。
3. 損切りの位置はルール通りだったか
損切りとは、損失を確定して取引を終えることです。その設定位置も、自分のルールで決めたところに置けていたかを確認します。
今回は利益で終わったから損切りの設定は見なくてよい、とせず、入るところと一緒に振り返ってください。
4. 利確の位置はルール通りだったか
利確は、利益を確定して取引を終えることです。こちらも、利益が出たという結果だけで確認を終えず、設定した場所がルールに合っていたかを見直します。
条件、タイミング、損切り、利確。取引を一回ずつ見直すときは、この四つを自分のルールと照らし合わせてみてください。

「分かったつもり」のずれは、実際の判断に表れる
例えば、わたしが使い、お伝えしているルールでは、複数の時間軸を見ながら判断します。時間の長さが異なるチャートを組み合わせる「マルチタイムフレーム分析」です。
その中でわたしが大切にしているのは、大きな流れと小さな流れの方向がそろうところで入ることです。
ところが、大きな流れは上向きなのに、小さな流れは下へ向かおうとしている。そのように方向がそろっていない場面で入ってしまうことがあります。
同じ方向で入るという考え方は分かっていたとしても、実際のチャートを見ると違う判断をしてしまうんですね。知識として理解していることと、その場で使えることの間には、こうしたずれが出ます。
わたしが添削でお伝えしているのは、そのずれです。利益が出ていても、教えているルールとは違うところで入っていれば、そこを確認して修正します。自分では気づかなかった判断を、確認してもらえる環境も大事だと考えています。
これは、わたしが教えているルールでの一例です。複数の時間軸を見るだけで売買判断が完結する、という話ではありません。
ルールを書いて、パソコンの端に貼っていました
わたし自身がやっていたのは、自分のルールを一通り書き、パソコンの端へペタッと貼っておくことでした。
エントリーするときに、その紙を見ながら確認する。ルールに合っているかを確かめたうえで、入るようにしていたんです。
分かっているはず、覚えているはずと思っていても、確認できるものを目の前に置いておく。慣れるまでは、こうして自分で確認できる環境を用意することが必要だと考えています。
わたしが繰り返しお伝えしている投資の習慣化も、同じ判断を繰り返せるようにすることです。身につくまでは、その都度ルールを見ながら確かめ、取引の後にも振り返る。頭で理解したことを実際の行動へつなげるための工夫なんですね。
ルール通りに判断した負けには「全く問題ない」と伝える
損失が出た取引を添削して、ルール通りに判断できていれば、わたしは「全く問題ないですよ」とお伝えしています。
勝率100%のものはないと考えているので、同じルールで判断していても、負ける取引はあります。その一回の負けだけで、判断まで間違っていたと決める必要はありません。
ここで認めているのは、ルールに沿って判断できたという点です。ルールを守れば将来の利益が保証される、という意味ではありません。
勝っていても、ルールと違っていれば判断を修正する。負けていても、ルール通りに判断できていれば、その判断は認める。わたしは、この見方で一回ごとの取引を確認しています。

次の振り返りは、利益や損失と一緒に判断も確かめる
次にトレードを振り返るときは、どんな条件で、いつ入り、どこに損切りと利確を設定したかまで確かめてみてください。
確認したルールと、自分が実際に行った判断。その二つを照らし合わせ、違うところがあれば修正する。勝った取引も含めて、この繰り返しを大切にしていただければと思います。
ルールを自分で理解して使うための練習は、過去検証で手法を確かめる話でもお伝えしています。また、練習を始める順番については、FX初心者が一つの確認から始める理由も参考にしてみてください。



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