FXの手法を変えてしまうのはなぜ?過去検証で納得して使うために

講師と白い子犬が過去のチャートとノートを一緒に確かめる。新しい手法を探す前に、今の手法を確かめようと伝える画像。 学び方・検証

FXの手法を見つけて少し試し、負けるとまた別の手法を探す。そんな繰り返しから抜け出せずにいませんか?

わたしも、10年以上その状態を繰り返していました。今振り返ると、使っている手法を自分で理解し、納得できていなかったんですね。

そこから変わるきっかけになったのが、過去検証です。過去のチャートに同じルールを当てはめ、勝つ場面も負ける場面も自分で確かめる。その積み重ねが、同じ手法を使い続ける支えになりました。

今回は、わたしが手法を替え続けていた頃の経験と、過去検証で何を確かめているのかをお話しします。

少し負けるたびに手法を替えていた10年以上

新しい手法を見つけると、「これだったら勝てるかも」と思って試してみる。けれど、少し勝っても大きく負けると、その手法では勝てないと考えてしまう。そして、また新しい手法を探す。

勝てなかった頃のわたしは、これを繰り返していました。いわゆる「手法ジプシー」と呼ばれる状態です。

当時は、使う手法について、自分で十分に確かめていませんでした。どんな場面で勝ち、どんな場面で負けるのか。その手法を使うと何が起こるのかを理解しないまま、目の前の勝ち負けで判断していたんですね。

だから、少し負けると次へ移ってしまう。今のわたしが振り返って感じるのは、手法への理解と納得が足りなかった、ということです。

先生から学んだ「納得しないと使い続けられない」

転機は、投資の先生から学んだことでした。手法を知っていても、それを自分で理解し、納得しなければ使い続けることは難しい、と教わったんです。

そのために必要なのが、自分で確かめること。具体的には、過去のチャートに遡って、その手法を同じルールで検証していくことでした。

教わった手法をそのまま使うだけだったところから、自分の目で結果を確かめるようになった。この違いは、わたしにとって大きなものでした。

過去検証をすると、勝つ場面だけでなく、負ける場面も出てきます。それも含めて見たうえで、そのルールに納得する。わたしは、この過程を経て、同じ手法を使い続けられるようになりました。

手法を替え続けていた状態から、過去検証、理解と納得、同じルールの反復へ進んだ本人の変化

わたしはリスクリワード1対1で過去検証する

過去検証とは、過去のチャートに売買ルールを当てはめ、どこで入り、どこで決済すると、どんな結果になるかを確かめる作業です。

わたしの場合、検証は基本的にリスクリワード1対1で行います。狙う利益と、想定する損失を同じ大きさにする、という意味です。

例えば、勝ったらプラス1万円、負けたらマイナス1万円になるように考える。実際の資金管理の説明では、資金100万円に対してそれぞれ1%、という例を使います。

ただ、過去検証の段階では、その資金額への細かな調整まで複雑に考えるより、まず1対1という条件をそろえて確かめています。その条件で、勝率6割以上になるかを自分で確認していく、という進め方です。

勝率は、1回の利益・損失の大きさと合わせて見る必要があります。OANDA証券のリスクリワード解説でも、両者の関係が説明されています。実際の損益には取引コストや約定条件も関わるため、勝率だけで利益が決まるわけではありません。

ここでお伝えしたいのは、6割という数字だけを目指すことより、自分が使うルールの条件と結果を、自分で理解しておくことです。過去の検証結果は、将来の利益を保証するものではありません。

28通貨ペアを各3年分。検証量は手法によって変わる

わたしが行ってきたのは、28通貨ペアをそれぞれ過去3年分検証する方法です。28通貨ペア×3年で、延べ84年分になります。

これは84年間の値動きを遡る、という意味ではありません。通貨ペアごとに3年分ずつ見ていく、その合計です。

わたしは、日足で大きな流れを見ながら、4時間足でエントリーを判断する方法を主に使っています。その方法に合わせた検証量として、各3年分を見ていきます。

一方、5分足で短期売買をする人が同じように延べ84年分を見ようとすれば、扱う量は大きく変わります。手法によって、同じ年数が必要とは限らないんですね。

ですから、84年分という量だけを取り出して、すべての人に共通する基準とは考えないでください。自分の手法と時間足に合わせて、何をどれだけ確かめるのかを考えることが大切です。

過去検証は、勝ち負けのパターンを覚える練習にもなる

検証で得られるものは、勝率などの数字だけではありません。何度もチャートを見ているうちに、勝ちやすいパターン、負けやすいパターンが頭に入ってきます。

わたしが「トレードは暗記ですよ」とお伝えしているのは、このことです。勝ち・負けのパターンを、自分の中へ入れていくんですね。

負けやすい形が分かると、そこで見送るという判断につながります。目の前にエントリーできそうな場面が来たから入る、という安易なトレードを控えるためにも役立ちます。

数字で有効性を確かめることと、チャートのパターンを覚えること。過去検証は、その両方を進められる練習だと考えています。

過去検証の二つの役割。ルールの結果を数字で確かめることと、勝ち負けのパターンを覚えて判断へつなげること

次の手法を探す前に、今の手法を振り返ってみる

過去検証は地道な作業です。面倒に感じることもありますし、その作業自体が、すぐに利益になるわけでもありません。わたし自身も、その面倒さは感じていました。

それでも、自分で確かめて「このルールを使っていこう」と納得できたことが、同じことを繰り返す支えになりました。

わたしは、過去検証をして納得したあと、デモトレードへ進み、慣れてから実際の資金を使うという流れをお伝えしています。その最初に、自分で確かめる時間を置いているんです。

納得したルールを実際の行動へつなげる練習については、FXのチャートが気になって何度も見てしまう原因と、見ない環境の作り方でもお話ししています。

もし今、少し負けたことで新しい手法を探したくなっているなら、一度立ち止まってみてください。

今の手法が勝つ場面と負ける場面を、どこまで自分で確かめましたか? そのルールを、理解して納得したうえで使っていますか?

次の手法を見つける前に、まずは今の手法を振り返ってみていただければと思います。

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