投資で失敗したとき、すぐに前向きになれなくてもよいと思います。わたし自身、失敗した直後は何も手につかなくなり、しばらく投資から離れたことがあります。
こんにちは、榊󠄀原です。わたしは、投資でも仕事でも、遠回りをしてきました。大学受験では二度の浪人を経験し、独立した仕事が続かず、会社員へ戻ったこともあります。
そんな経験を振り返ると、立て直すきっかけになったのは、無理に気合を入れることより、「いったん離れる」「書き出す」「変えられるところを試す」という流れでした。
今回は、わたしが実際にしてきたことをお伝えします。損失を取り返すための取引ではなく、落ち着いて学び直すための話です。
失敗の後に、何もできない時期があった
投資を始めた頃のわたしは、よさそうな教材や情報を見つけるたび、次こそうまくいくのではと期待していました。ところが、知識を買うことと、それを自分の判断に使うことは別でした。
損切りができなかったことも、人に任せれば大丈夫だと思ってしまったこともあります。今振り返れば、仕組みやリスクを十分に理解せず、楽に利益を得たい気持ちが先に立っていました。
だからといって、失敗した直後から冷静に反省できたわけではありません。落ち込みますし、できれば思い出したくないと感じることもありました^^;
失敗の経験があるからこそ、「気持ちを切り替えて、もう一度頑張ろう」とすぐには言えません。まず、これ以上判断を急がなくてよい状態をつくることが必要だと思っています。
1.しばらく投資から離れる
わたしは大きく失敗した後、チャートも勉強も見ない期間をつくっていました。ゲームをしたり、好きな映画を見たり、自分が過ごしたいように過ごしていました。
当時は、きちんとした回復の手順を考えていたわけではありません。ただ、少し距離を置くことで、失敗した場面ばかりを考え続ける状態から離れることができました。
その時間を経て、もう一度振り返ってみようと思えるときがありました。何日休めばよいという決まりではありませんし、同じようにすれば誰でも気持ちが回復するという話でもありません。
特に、取り返したい気持ちが強いまま取引量を増やすことは、学び直しと分けて考えてほしいです。取引を休む判断も、自分の生活と資金を守るための選択です。

2.落ち着いてから、頭に浮かぶことを書き出す
少し気持ちが落ち着いた頃、わたしは紙に、思いつくことをそのまま書いていました。「何が悪かったのか」「知識が足りなかったのか」「楽に儲けようとしていなかったか」といったことです。
最初から筋道の通った文章にしようとはしていませんでした。失敗の原因と直接関係のない気持ちも含めて、とにかく書き出していました。人に見せるための文章ではないからです。
ただし、自分を責める言葉を書いたとしても、それが客観的な原因とは限りません。「自分は駄目だ」で終わると、次に何を変えればよいかが見えなくなります。
振り返るときは、実際にした行動と、そのときの気持ちを分けてみると整理しやすいと思います。例えば、損切りを外した事実と、確定したくなかった気持ちは、関係していても同じものではありません。
どの情報で判断したのか、事前に条件を決めていたのか、決めた条件から何を変えたのか。記録が残っていれば、その事実へ戻ってみます。思い出せない部分は、推測で埋めなくて構いません。
3.自分が変えられるところから、一つ試す
書き出した紙を眺めて、わたしは「ここなら変えられるかもしれない」と思えるところを探していました。
わたしの場合、楽に儲けたいという姿勢を見直し、きちんと知識を学ぶ必要があると考えたことが、一つの転機でした。そこでスクールで学び直すという選択をしました。
これは、スクールへ入れば失敗がなくなるという意味ではありません。自分が何を理解していなかったのかを整理し、その不足に合った学び方を選ぶことが大切だった、という話です。
教材を次々と増やしてきた経緯については、ノウハウ探しで遠回りしたときに見直したことにも書いています。
いっぺんに全部を変えると、何が判断に影響したのかも分かりにくくなります。まずは一つ、実資金を使わない振り返りや練習で確かめる。そうした進め方を考えてみてください。
続けることは、損失を抱えて取引し続けることではない
以前のわたしは、「諦めずに続けたことが今につながっている」と書きました。その思いはあります。ただ、投資では、この言葉だけを強く伝えると誤解が生まれます。
損失を取り返すまで資金を入れ続けることや、合わない投資を無理に続けることを勧めたいわけではありません。途中で立ち止まる、方法を変える、取引をやめるという判断も必要です。
学びを続けることと、実際の取引を続けることは分けられます。過去の記録を整理したり、デモで判断を確かめたりすることも、学び直しです。

続けやすい環境については、三日坊主だったわたしが見直したことでもお伝えしています。無理に頑張り続けるためではなく、できる形を考える材料にしてください。
失敗は、つらいものです。わたしも、できれば経験したくありません。ただ、落ち着いて見直せるときが来たら、その経験から次の判断へ持ち帰れることはあると思っています。
まずは休む。そして、書き出して、変えられるところを一つ見つける。取引の再開を急がず、そこから考えてみませんか。



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