今日は、わたしが過去に投資で1000万円以上もの大損を出し、その失敗が原因で婚約破棄という人生最大の挫折を経験した話をします。
今でこそ、投資ライフコンサルタントとして「守りの型」をお伝えしていますが、当時のわたしは違いました。ギャンブル体質で、常に一攫千金を追い求める、「毒リンゴ」を食べているような状態だったんです。
一口かじると甘い快感が広がる。そう、勝っている時は気分がいい。週末は高級レストランで食事をし、彼女(今の妻とは違う方です)にプレゼントを贈る。まるで自分が成功者になったような錯覚に陥っていました。
しかし、一度大きな損失を出すと、その毒が一気に全身に回ります。
口座から何百万円ものお金が消えた瞬間、目の前が真っ暗になり、心臓がバクバクと鳴り響く。その日から、わたしは「投資の損切り」が「人間性の損切り」となって、日常にまで溢れ出しました。
会話中に上の空、突然の不機嫌、そして些細なことで彼女にイライラをぶつける毎日。
そんな日々が続き、結婚を2週間後に控えたある日、彼女から言われたんです。
「ねぇ、最近のひろくん(私の事)はいつも上の空で全然こっちを見てくれていない。もう、結婚は考えられない」
彼女が去っていく背中を見たとき、わたしは悟ったんです。自分が失ったのは、お金だけじゃない。人間として最も大切な「心の安定」と「信頼」だったんだと。
彼女が去った本当の理由:「投資の失敗=人間性の破綻」
彼女を不安にさせてしまった、その根本的な原因は、わたしの心そのものが投資の恐怖に支配され、常に不安定だったからです。
負けている時、あなたの心はこんな状態になっていませんか?
- 集中力の欠如: トレードのことばかり考え、目の前の会話が耳に入らない。
- 攻撃性: 些細なことでパートナーに強く当たってしまう。
- 自己嫌悪: 自分が誰かにとって有害な存在になっていると感じ、さらに自己肯定感が下がる。
お金の不安が、いつの間にかあなたの心を蝕み、大切な人との関係を壊してしまう—。これは、わたしが身をもって経験した「投資の落とし穴」です。
これは「投資で負けた」という話ではありません。「投資を通じて、人間としての在り方が破綻した」という話なんです。
「なんでいつも不機嫌なの?」
「またスマホでチャート見てるの?」
もし、あなたもパートナーからこんな言葉を言われた経験があるなら、危険信号です。投資の成功は、テクニックではなく「メンタル」と「人間性」に支えられている、という事実から目を背けてはいけません。
僕の人生を変えた「心のアクセルとブレーキ」の比喩
絶望のどん底から這い上がる中で、わたしは投資を成功させるには「心のアクセルとブレーキ」が必要だと気づきました。
当時のわたしは、ひたすらアクセル(欲と焦り)を踏み続け、結果的に人生のガードレールに衝突してしまったんです。
【当時のわたし(失敗)】
- アクセル: 「一気に大金持ちになりたい」「負けを取り返したい」という欲。→ 感情的なエントリー
- ブレーキ: なし。→ 資金管理が破綻し、大損。
そして、今のわたしがたどり着いた「守りの型」は、この「ブレーキ」を徹底的にかけることでした。
わたしが提唱する「投資の3つの柱」は、すべてこの「心のブレーキ」を整備するために存在しています。
- シンプルな手法: 複雑さを排除し、「迷う時間」をなくす。→ 不安を軽減。
- 徹底された資金管理(1%ルールなど): 負けても生活に影響がない仕組み。→ 恐怖を根絶。
- 安定したメンタルコントロール: 感情を挟まず、機械的にトレードする「習慣化」。→ 一喜一憂を排除。
多くのスクールが「もっとアクセルを踏め!」と手法ばかりを教えますが、わたしは「まずはブレーキを完全に整備しよう」と強くお伝えしたい。ブレーキが完璧に効く状態になって、初めて安心してアクセルを踏めるようになると思いませんか?
投資は「特別」なことじゃなくていい
「じゃあ、どうやってメンタルを鍛えるの?」
その答えが、わたしが最も大切にしている「習慣化」です。
歯磨きや、毎日決まった時間に飲むコーヒーのように、投資を「特別」なイベントから「無意識の習慣」に変えてしまうんです。
わたしのスクールで推奨している「1日10分の朝活」もその一つ。
- 毎日決まった時間にチャートを開く。
- 決まったチェックリストに従って、淡々と判断を下す。
- 10分経ったら、結果に関わらずチャートを閉じる。
これを繰り返すうちに、トレードに感情が入り込む隙間がなくなります。投資が「人生の選択肢を増やすための作業」になり、「ギャンブルの快感」ではなくなるんです。
感情に振り回されない安定したメンタルを手に入れると、不思議とトレードの成績も安定していきます。そして何より、あなたの日常から不機嫌が消え、大切な人との関係が修復されていくのを実感できるはずです。
わたしは、投資で勝つことよりも、「あなたが心穏やかに、大切な人との関係を壊さずに、笑顔で毎日を過ごすこと」の方が、何十倍も大切だと考えています。
【最後に】人生の再起を支えた「守りの型」
わたしのように投資で大切なものを失いかけたからこそ、わたしはこの「守りの型」を、人生の再起の物語として、あなたにお届けしたいと思っています。
投資のテクニックを知る前に、まずはあなたが抱えている「お金」や「将来」に対する漠然とした恐怖や不安を解消することが、投資で成功するための、そして人間関係を壊さないための第一歩です。
お金の不安を「自信」に変え、大切な人を笑顔にできる、心穏やかな投資家への道を一緒に歩みませんか?
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